アスベストの事前調査を行う前の着工日の確認とは?

アスベストは人体に悪影響を与えることから現在は使用および製造が禁止されています。ただ、過去に使用されたアスベストは建造物を中心に残っているケースが多く石綿の種類・施工状況・破損・劣化状況など、これらの要因により速やかに除去が必要なケースも少なくありません。ちなみに、日本の法律の中では2006年8月31日に使用および製造などが禁止されているので、2006年9月1日以降が着工になっている建造物は含有なしの判断ができます。この場合、着工日だけで含有なしの判定を行うのではなく、設計図書との相違を確認した上で含有なしの判断を下すことが重要です。

この設計図書を使った確認も事前調査の一つに含まれるもので、設計図との相違だけで済むのはあくまでも着工日が2006年9月1日以降、同年8月31日以前が着工日になっている建造物は解体や改修などの工事前には必ず事前確認が必要不可欠です。一般的に、アスベストの事前調査は建物を取り壊す工事を行うときのイメージになりがちですが、2006年8月31日から禁止になったものは既存の建築物も対象になること、その内訳としては製造・輸入・譲渡・提供、そして新築工事に相当する新たな使用の禁止になるので、賃貸で部屋を貸すときや中古住宅を売却するときなども事前調査を実施してアスベストの含有有無を確認しておかなければなりません。なお、確認したことで不動産の資産価値を高めることができる、売却の際には含有していない住宅としてアピールすることもできるわけです。

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