アスベストは地中で生成される鉱物の一種で石綿とも呼ばれており、繊維状で軽いという特徴があります。日本では1955年頃から様々な場所で使用されるようになりました。この物質は燃えないため耐火建築物に適しているだけでなく気密性が高く断熱材や保温材、吸音材などに最適です。耐久性が優れていて強い力や摩擦のかかる場所にも使用できます。

軽量で価格も安いため建設資材や電気製品、自動車や家庭用品など様々な用途に使われていました。アスベストは夢の材料とも呼ばれていましたが、次第に人体への悪影響が明らかになり使用が禁止されます。この物質は繊維が極めて細いため、長期間にわたり大量に吸引すると肺がんや中皮腫の原因となります。繊維一つあたりの大きさは約0.02マイクロメートルとされており、空中に拡散した場合の滞空時間も長いので注意していても被害を防ぐのは困難です。

一般的にウイルスの大きさは0.5マイクロメートルとされており、アスベストはさらに小さく粉塵を吸入すると様々な症状を引き起こします。この物質が使われている建物を解体する場合や使用を継続することに不安を感じる場合は、プロに分析を依頼するのがおすすめです。アスベストのプロに相談すれば調査や分析、解体までを総合的に行ってくれます。古い建物に不安を感じている場合など、そのままでは何の解決にもならずストレスを抱えるだけです。

プロに調査・分析を依頼した上で今後の具体的な対応について相談するとよいでしょう。