アスベストは石綿と呼ばれるもので断熱材や防音材として使われてきた建築材料の一つで、特に安価であったため広く使われてきました。しかし、このアスベストは飛散すると細い繊維となり、それを吸うことにより肺線維症や悪性中皮腫や肺がんの原因となることが分かっており、現在では使用が禁止されています。この危険性のある建築材料が日本で全面的に禁止されたのが2006年であるため今でも身近な存在といえます。アスベストそのものは飛散させなければ、すぐに健康を害するものではありませんが解体を行うときにその使用があった場合には、十分な対策を行って除去する必要があります。

その時点の段階として使用されているか調査分析しなければなりません。調査分析を行うには専門の分析機関に依頼する必要があり、また単に使用されているだけでなくその種類を調べることによって適切な対応をすることができます。ひとつにアスベストといってもいくつかの種類があり、最も多く使われているものは白石綿と呼ばれるものです。一方で毒性が強いとされているのが、茶石綿と青石綿であり1995年の時点で製造使用が禁止されています。

特に注意しなければならないのが毒性の強い石綿ですが、いずれにしても使用されていることが認められた場合には周囲に飛散しないように対策をして除去しなければなりません。アスベストの分析を依頼する場合にも、専門家に依頼することが大切で資格を持った調査員に調査してもらうことが大事です。